情報サービス産業に明日がない、でもなくてはいけないかもしれない

雑種路線でいこう - 情報サービス産業に明日がなくても構わない
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前半はなかなかIT業界のエンジニアの意見として素晴らしい。
やる気を感じるし、まさにおっしゃるとおりである。


後半、これからの部分が難しい。
お客は自分ちで欲しいものが欲しいのである。
で、それを決めるのは顧客の経営部門やIT関連部門であったりしてボケたSEが登場する。


僕は組込みの仕事をやっている。比較的エンジニアリング要素が強いとはいえ事情は似たようなもの。
エンドユーザは自分が欲しいものを示してくるが、途中の SEにロクなのがいたためしがない。
頭いいと自分で思ってる奴ほど問題である。
いや素晴らしい人も皆無ではないけど、そういう人はたいていものづくりに関わっている現役のエンジニアであったりする。


たいていの場合大企業が参入した時点でもうほとんど終わりである。バリバリ素晴らしいものよりそこそこで動くものである。
でないとその時点での顧客xボリュームに合わないのでる。
だからアウトソースである。インド人や中国人は質の低いSEにお似合いである。
Googleも例外ではない。
今は素晴らしい企業であるが、なんだか先が見えつつある。
10年後には。。。?


明日がないのはITサービスだけだろうか?
よく言われることだが、質が低くてよいものは儲からない。儲からない仕事にはいい人間は集まらない。
頭数x時間が簡単でよいのである。


悲観的であるが、イノベーションは熟成したところには生まれてこない。
進化の先と同じである。最後は局所的最適解に行き着いて煮詰まってしまう。
むしろ、もっと根元から分かれてくるのである。
今のIT関係はイノベーションを生み出さないと思う。


さらに、イノベーティブであってもなくても日本でものづくりをはじめるのは結構難しい。
受け入れる土壌が全然だからである。
従ってアメリカからの輸入品の二番煎じが一番儲かる。
ナンバーワンは資金に比例し、オンリーワンなんて幻想である。


インターネットを通じて、これほど個人が世界とつながっている時代もないであろう。
革新をしたいのなら。。。あるのなら。。。
歳食っちゃったけど僕も自問中である。
答えはまだないけど。